Nゲージを知ろう!
Nゲージはレールの間隔が9mmで縮尺1/148~1/160の鉄道模型で、日本においては一番普及している鉄道模型です。
スケールにおいては日本では縮尺1/150を標準としていますが、新幹線車両のみは縮尺1/160を採用しています。ドイツ、フランス、イタリアなど欧州の国とアメリカ合衆国では縮尺1/160を標準としており、イギリスでは縮尺1/148を標準としています。
大手メーカーとして主要な会社は「TOMIX(トミックス)」「KATO(カトー)」「マイクロエース」です。
厳密にいえば、TOMIX(トミックス)は株式会社トミーテックの鉄道模型ブランドであり、ジオコレは株式会社トミーテックの鉄道模型ストラクチャーブランドです。
同じくKATO(カトー)は株式会社関水金属の鉄道模型ブランドであり、ジオタウンはKATOのNゲージトータルレイアウトシステムのシリーズ名称です。
この中でもTOMIXとKATOはしばしば同じ車両のNゲージ製品としての出来栄えや差異を比較されます。
しかし双方とも実車を限りなく精密に再現しており、かなりハイレベルな比較です。
Nゲージのストラクチャーは豊富な種類で魅了する
Nゲージメーカー各社から車輌のみならず様々な種類のストラクチャーが発売されています。
駅や自動車類、人間ビルや家、樹木類等々種類は豊富です。線路一つをとっても通常の通勤電車の枕木の線路や新幹線特有のスラブ式線路、高架橋などたくさんの製品があります。それらは日本のメーカーはもちろん、海外のメーカーからも多数発売されています。
KATO(カトー)の高架駅セットと駅前道路セットは別売りのホームや駅構内のストラクチャーとあわせると、本物そっくりの風景が出来上がります。
TOMIXのジオコレシリーズ「THE バスコレクション」の都バスやタクシーはNゲージスケールの1/150であるため非常に小さな製品ですが、ナンバープレートや文字までしっかりと再現されています。カラーリングもムラがなく、技術の高さがうかがえます。
その他にもTOMIXのジオコレシリーズ・トレーラーコレクションは、種類も豊富で出来栄えも本物そっくりです。唯一サイドミラーが再現されていませんが、他メーカーから真鍮製で発売されています。
Nゲージの蒸気機関車
D51やC62などの蒸気機関車も各社から販売されていますが、南満州鉄道は日本のメーカーではマイクロエースからしか販売されていません。
マイクロエースは「京成・新AE形・スカイライナー」など他社が製造していない車両を製造することでオリジナリティを出しています。
世界最大の蒸気機関車「ビッグボーイ」は日本のメーカーでは販売していません。外国のメーカーである「リバロッシ(Rivarossi)」などから発売されています。
ちなみにNゲージの蒸気機関車の中には、車輪が太いものもあるので注意が必要です。
昔の製品を購入する場合は、先頭の車輪がむき出しになっているものがあり、注意が必要です。やはりリアリティを損なう一因になります。
基本的には各社プラスチック製ですが、日本の天賞堂のC62形蒸気機関車のように真鍮製の蒸気機関車もあります。
Nゲージスケールで真鍮製というのもすごいですね。
Nゲージの世界は無限に広がる
Nゲージを楽しむというと、鉄道車両や駅、構造物、レイアウト作成などを思い浮かべると思いますが、全く関係のないジャンルとのコラボも面白いです。
例えば、「童友社」から販売されているプラモデルの飛行機も1/144のスケールで、1/150~1/160のNゲージとほぼ同じ大きさです。
ボーイング787のJALとNゲージの人やトラックを組み合わせて空港を再現することで、新しい世界を再現することができます。
童友社の他にも「ドイツレベル社」では、エアバスA380(ルフトハンザ)やボーイング747-8、エアバスA350-900などを1/144スケールで販売しています。
また、「箱庭技研」という会社からも空港ターミナルセットと滑走路セットが1/144で発売されています。
空港構造物としては、ロシアの「Eastern Express(イースタンエキスプレス社)」が空港器材車セット、空港サービスセット(トーイングトラクター)を販売しています。
トーイングトラクターとは、飛行機を牽引するトラックのこと。空港でよく見かけますね。
ちなみに、飛行機に乗るときに建物から伸びるボーディングブリッジは、航空情景シリーズ・空港ボーディングブリッジが1/144で「さんけい」という会社から販売されています。これはペーパークラフトですが、組み立てるとよりリアルに見えます。
空港に駐機している旅客機や、成田エクスプレスが空港に乗り込む様子をNゲージで再現するのはなかなか楽しいですね。