HOゲージとは?

真鍮HO
HOゲージの真鍮製E-15型蒸気機関車(未塗装)・オーバーランドモデルズ社製

HOゲージは国際的には縮尺1/87・軌間16.5mmの鉄道模型の規格を指しますが、日本では新幹線や一部の私鉄以外の多くの日本型車輌は縮尺1/80 ・軌間16.5mmの16番ゲージ規格で製作されています。つまりは日本国内在来線(1/80)、日本国内新幹線(1/87)となります。
線路の幅が一般的な欧米のそれよりも狭いがゆえに、線路幅に合わせると車輌本体の縮尺が変わってくるのです。逆に新幹線の線路幅は広いので欧米に近いというわけです。
Nゲージでも同じ現象が起きており、日本の一般的なJR車輌などは1/150スケールですが、新幹線は1/160スケールとなります。

HOゲージの歴史

真鍮HO
HOゲージの真鍮製D51蒸気機関車・1960年代の天賞堂製のキット

イギリスではそれまで縮尺1/43.5・軌間1-1/4インチのOゲージが主流でしたが、その半分の大きさで1921年にイギリスにおいて登場したのがHOゲージの始まりです。
縮尺1/87・軌間5/8インチのOOゲージは、当時の加工技術では小さすぎて満足に模型化することが技術的に困難であったため、製品の軌間や縮尺はメーカーによってバラバラでした。
軌間はOOゲージが登場し初めの頃はヤード・ポンド法で5/8インチ (≒16mm) でしたが、後に16.5mmとなりました。

その後技術的な都合もあって当初の縮尺1/87を縮尺1/76とした製品がイギリスを中心に展開されるようになりましたが、その他の国では縮尺1/87製品が作られていきました。
1935年頃から縮尺1/87を採用する国では「HOゲージ」という名称が使われるようになっていき、結局は縮尺1/76・軌間16.5mmの規格を「OOゲージ」、縮尺1/87・軌間16.5mm規格を「HOゲージ」と呼び分ける事が一般的になっていったのです。
日本では前述したように日本型車輌の縮尺を1/80・軌間16.5mmとした16番ゲージが生まれ、縮尺1/87・軌間16.5mmの規格は日本の新幹線車輌で採用されました。

現在は鉄道模型メーカー各社からHOゲージが発売されており、プラスチック製、真鍮製、ダイキャスト成形による亜鉛合金製など様々なタイプが存在します。
プラスチック製の方が真鍮製やダイキャスト・亜鉛合金製のものより安価な傾向がありますが、Nゲージよりも縮尺が大きい分販売価格は高めです。しかしHOスケールならではの存在感と重量感、ディテールの細かさなどはNゲージを凌駕するといっても過言ではありません。
ちなみに日本ではNゲージが主流ですが、欧米ではHOゲージが主流です。
Nゲージと同じく駅や線路、人間、乗り物など様々なストラクチャーが発売されており、リアリティを追求したい方は自分自身の世界を創ることが可能です。

真鍮製の蒸気機関車2種(未塗装)・HOゲージ
真鍮製の蒸気機関車2種(未塗装)・HOゲージ

HOゲージを発売している鉄道模型メーカー

真鍮HO
エンドウ製HOゲージのB20とリバロッシ製の木材貨車

HOゲージを発売している鉄道模型メーカーはいくつかありますが、同時にNゲージも発売しているメーカーも多いです。
日本においては主に日本の車輌を製造している「エンドウ」や「鉄道模型のカツミ/KTM」、主にアメリカの車輌を製造しておりNゲージのKATO製品でも有名な「関水金属」、同じく主にアメリカの車輌を製造している「天賞堂」などが存在します。
海外においてはドイツのフライシュマン (Fleischmann)、三線式HOゲージを製造しているメルクリン (Maerklin)、イタリアのリマ (LIMA)、アメリカ合衆国のアサーン (Athearn)にバックマン (Bachmann)などが有名どころです。
天賞堂の銀座本店に行ってみると、ショーウィンドウに鉄道模型や飛行機などの模型が展示してあり、見ているだけで楽しくなってきます。
さらにKATOから発売されているプラ製HOゲージのEF510は、HOゲージ大型電気機関車の完成品としては安価な13,000円台という低価格を実現しています。これはNゲージの蒸気機関車並みの値段です。このEF510はプラ製とはいえディテール的にも十分な存在感を示しています。

HOKATOEF510
HOゲージのEF510 501 北斗星色・KATO製

プラ製HO
かつてのアメリカ鉄道模型メーカーアサーン(Athearn)製のHOゲージ・F-7型電気式ディーゼル機関車、プラ製

プラ製HO
バックマン (Bachmann)製のプラ製HOゲージ、蒸気機関車 MIKADO 2-8-2

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